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2010年3月27日土曜日

核密約問題は民主主義の根幹に関わる問題である

ようやく核密約の存在を政府が確認しました。日本国憲法の基本原則である国民主権がないがしろにされた事実を反省し今後に生かしていくためにすべての国民・政治家が真剣に考えるべき問題です。
麻生前首相は「核の持ち込み問題についての当時の国会・国民への説明ぶりは、我が国の安全保障を確保するとの観点に立った賢明な対応であったと考える。」と述べています。国民に偽りの説明をしてきたことを賢明な対応と肯定しています。知らせられていれば国民は誤った判断したと考えています。政府が国民より賢明であると思っているのです。自民党はこの問題を真摯に反省し、自分たちは民主主義をどうとらえているか明らかにする責任があります。
一方鳩山首相は、非核三原則の堅持を明言しながら、密約問題は日米関係に影響を与えないと述べています。核持ち込みを是認した密約を残したまま非核三原則堅持をいうのは理解しがたいです。ベールが剥ぎとられ密約が可視化されたのに、取り決めが存在せず効力がないかのようにいうのは言行不一致と言われても仕方がありません。まるで歌舞伎の黒衣が見えるが居ないものとして扱われているようなものです。芸術の世界ではそれではいいが、政治の世界ではいけません。非核三原則堅持を言うならひとまず密約を破棄するしかありません。