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2012年5月9日水曜日

弱者を犠牲にする計画停電は絶対にしてはならない


全原発停止に伴い電力不足宣伝が盛んになされている。政府筋から計画停出を行うとの発言がでている。これが実施されれば一定の時間(当然電力需要ピーク時の午後)、一定の地域で送電が一律に止められる。私は医師の立場から計画停電の実施に強く反対する。

電気が止まれば電気で稼働する医療機器は使用できなくなる。病院には非常用の自家発電機が準備されているが長時間の稼働は想定していない。自宅で医療機器を使いながら療養されている方は多い。自家発電機の準備はない。人工呼吸器はバッテリーがついているが稼働は数時間だ。酸素濃縮器にはバッテリーはない。酸素ボンベの準備が必要になる。電動ベッド・吸引器・褥瘡予防マットは動かない。輸液ポンプにはバッテリーがあるが。数時間の稼働だ。電動ベッドも動かない。

さらに影響が大きいのはエアコンが停止することだ。毎年熱中症予防のために、水分の補給と適切なクーラーの使用を啓蒙してきた。それでも室内で熱中症が発生している。エアコンが使えなければ、熱中症が多発する。死者が出る可能性がある。適切なエアコンの使用を妨げてはならない。

また昨年春、関東で実施された計画停電は本当に必要だったのか。計画停電の実施は、市民生活に、病人の療養にどんな影響を与えたのか。検証が必要だ。

今出ている、昼間の電気料金を上げてピーク時の節電をしようというのも間違っている。電気代の負担能力のない経済弱者に節電を強いることになる。そんなことを思いつき、電力利用を我慢する弱者の姿が想像できないメンタリティーが悲しい。

節電必要性はよく理解している。どんな方法でするのかが問題だ。大いに議論したい。しかし病人・弱者を犠牲にせず守り抜くことが、議論の大前提だ。計画停電は論外である。節電について大いに議論し、準備しよう。真夏はあと2か月でくる。

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